倫理観を無視して少子高齢化対策を考える③ - 長生きは幸せなのか -

 

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思いやりから発生した拷問

私は、痴呆になった祖母が病院で胃ろうによって生かされている姿を見たことがあります。

見た感想は、「これは人間がして良いことなのか」です。

祖母はベッドに縛られ、喉にチューブが差し込まれ、酸素吸入が行われていました。

痴呆のため、正常に会話することも出来ません。

ただ生きているどころか、無理矢理生かされているだけです。

正常な人間であれば、1日でも非常につらいでしょう。

私の感覚では、それは拷問としか思えませんでした。

何より恐ろしかったのは、祖母に死んでほしくないという想いからそれが発生したこと

です。

体がまともに動かない老人

地元で見る老人の姿は、私の感覚からするとひどいものです。

歩くのが非常に遅く、常にどこかが痛そう。

イスが無いと座るのもつらそう。

文字があまり読めない(老眼)。

老後の楽しみってナンダロウという疑問が浮かんできました。

死んだ方がマシ

私は痴呆になったら死にたいです。

私は胃ろうで生かされたくないです。

私は体がまともに動かなくなったら死にたいです。

もちろん、このような状態になっても生きていたい人もいるでしょう。

だから全員が死ぬべきだとは思いません。

でも、死んだ方がマシと思う人の願いも叶えられる方が良いと思いませんか?

長生きリスク

老後資金として2000万円必要というのを聞いた覚えがある人もいるでしょう。

長生きすると、お金がいっぱい必要になります。

長生きしてしまった時のために、今やりたいことはあきらめて、老後資金を貯めておく必要があります。

もはや長生きリスクです。

社会保障

長生きすることに対する保険として、社会保障制度が存在します。

社会保障費は、現在ではすごい額になっています。

社会保障費の割合的には、年金と医療費が大きい状態です。

その中で、無理矢理生かされている方はどのくらいいるのでしょうか・・・

死ぬと年金が貰えないので、無理矢理生かされている話も聞きます。

また、それらの費用は現役世代の社会保険料に乗っかってきます。

その結果、現役世代の実質賃金は減り続け、少子化の原因の一つとなっています。

老後の楽しみ

色々したいことがあるけど、仕事があるから出来ない。

そういうことを、老後の楽しみとして考えている人は多いでしょう。

でも、それは体が動くうちにやっておかないと出来ないかもしれません。

老人になってからだと、楽しめなくなっているかもしれません。

人生設計

人生設計をする上で、現状決められないことがあります。

それは死ぬタイミングです。

想定より早く死ぬこともあれば、想定より長く生きることがあります。

ある調査によると、相続財産額の中央値は1600万円らしいです。

多くの人が、お金を使い切らずに死ぬわけです。

だって、死ぬタイミングが分からないんだから。

長生きは幸せなのか

高齢化対策を始めるべきタイミングはとっくに過ぎていますが、今からでも対策をした

方が良いでしょう。

もっと先まで耐えて、めちゃくちゃな対策を行わざるを得なくなる前に・・・

根本的なところから考え直してほしいです。

長生きは幸せなのか、と。